【ウィッグ・かつらの基礎知識】

ウィッグ・かつらに関する様々な疑問やちょっとしたお得な情報も掲載!知っている事も再確認してみましょう。

・ウィッグ、かつらの種類

ウィッグ、かつらの種類は色々あります。
○ファッションウィッグ:女性がヘアスタイルを変えたり気軽に前髪を作ったりする、ファッション感覚で着けるタイプを「ファッションウィッグ」と呼んでいます。
○ウィッグ・かつら:薄毛や髪の悩みで利用するタイプを「ウィッグ」「かつら」と呼びます。
○医療用ウィッグ:上記以外に抗がん剤などの薬の影響で抜けてしまう「薬脱」の場合に利用するタイプを「医療用ウィッグ」と呼んでいます。

一般的にメーカーで販売されているタイプは「ウィッグ」と「かつら」「医療用ウィッグ」が多くファッションウィッグは通販などで販売されている物が多い傾向にあります。
これはウィッグのサイズや大きさに関係しており、自分に合ったサイズや大きさのものを選ぶ時にバリエーションが豊富だったり、自分の頭の形に合わせてオーダーメイドが作れるのがメーカーとなりますが、近年ではインターネットでオーダーメイドやカスタムメイドも手軽に作れる様になりました。
またウィッグのサイズによっても呼び方が違います、頭全体を覆うタイプを「全頭ウィッグ」「オールウィッグ」「フルウィッグ」と呼び、部分的に着けるタイプを小さいもので「プチウィッグ」「ミニウィッグ」、手のひらサイズのものを「部分ウィッグ」手のひらを広げた位のものを「ハーフウィッグ」や「6部ウィッグ」「8部ウィッグ」などと呼ばれたりします。

・見た目はとても大事!髪質について

ウィッグやかつらは着けている時に表面から見えるほとんどは髪の毛です、それだけ髪質というのは大事になります。髪質は人毛と人工毛の2種類と人毛と人工毛のMIX毛の合計3種類あります(MIXの割合は様々)。この中で一番髪質が良いのは人毛になりますが、人工毛も研究開発が進み人毛に劣らないものも出来てきましたが、髪質が良い人工毛は価格が高い傾向にあります。数千円で販売しているウィッグの髪は低価格の人工毛を使っている為髪質が良いとは言えませんので、インターネットで購入する前に出来るだけ手にとって触って確かめましょう。

髪質を選ぶ時の基準は第一に「自分の髪質と合っている」かです、いくらウィッグの髪質が良くても自分の髪と合っていなければ意味がありません、一般的に自分の髪がストレートまたは軽いくせがある場合は人毛のツヤがあるもので問題無いと思いますが、くせの強い方や、縮れたくせっ毛の場合は人毛よりも人工毛の方が合う場合が多いです。
自分の髪質と合っているかを客観的に判断する場合は、着けた状態をスマホなどで正面、横、後ろを撮影して見ると客観的に判断する事が出来ますのでおすすめいたします。

・ウィッグを着けたらカラーはどうするの?

ウィッグを着ける理由の一つに自分の髪の白髪かくしという方もいらっしゃいます。その場合、隠れる範囲であればカラーは必要無くなりますが、自分の髪が伸びてきたり、生え際など目立ちやすい部分などウィッグではかくし切れなくなった場合はカラーをします。
この時に注意が必要なのがウィッグと同じカラーで染める事です、ウィッグの色と違っていると不自然になってしまいますので、美容室やサロンで染める際に同じ色で染めるようにしてください、また市販のカラー剤で染める場合もウィッグの色を参考に染めてください。ちなみに人毛の場合はカラーをすることが可能ですので、同じカラー剤でウィッグも染めると同じ色味になるのでおすすめです。ただしウィッグのカラーは専用の台や器具も必要になりますので専門のスタイリストにしてもらうのが安心です。
その他、ウィッグを使っていて季節や服装に合わせてカラーを変えたりなどのイメージチェンジも可能ですので一度チャレンジしてみてください。
(人工毛のウィッグは基本的に色が変える事が出来ませんが、あとから色の違う毛を増毛する事で多少イメージを変える事ができます)

・長時間着けるなら軽いものが○

ウィッグを日常的に使うなら軽く扱いやすいものがおすすめです。ウィッグの重さはベースの素材とサイズ、植えてある髪の量で決まります、特にベースは購入後に調整が出来ないのでチェックしましょう。ベースは主にベースになるネットまたは人工皮膚から構成されていて、分け目など表に出る部分には人工皮膚または極細のネットなどで出来ています、このベースになる部分に厚みがあったり、二重三重に重なっているものは重くなりますが耐久性は良くなります。またベースに使われている素材によっても重さが変わりますので自分に合ったものを選びましょう。
またサイズですがウィッグやかつらは大きければ良いという訳ではありません、大は小を兼ねる事も無いのです。なのでベースのサイズはオーダーメイド以外の場合、自分に合ったサイズ選びをしましょう。
一例ですが、分け目だけ必要な場合はベースサイズは手のひらに収まるサイズで十分です、また分け目からサイドの耳上までカバーする場合はハーフサイズで手のひらを広げたサイズで良いと思います。すっぽりかぶるタイプの全頭ウィッグの場合はサイズ調整が可能なものを選ぶといいでしょう。

・自分で色々スタイリングしたい!出来る事出来ない事

ウィッグを使って色々なヘアスタイルに挑戦したい、今まで出来なかったヘアスタイルを試してみたいなどやりたい事もたくさんありますが、出来る事出来ない事もあります。
1:カールを付けて軽い感じにする
この場合髪質が人毛の場合はアイロンまたはパーマでカールを付けられます、アイロンは市販のもので温度を90〜120度で巻いていくのが一般的ですが、購入したところで詳しく聞いてから試してみましょう。またパーマをかける場合は自分では難しい為、専門のスタイリストと相談しながら行いましょう。
髪質が人工毛の場合はアイロンでのみカールを付けられますが、人工毛の種類により耐熱温度が決まっている為購入先で聞いてから行いましょう。

2:前髪をアップにしたい
前髪を上げるだけで明るい雰囲気になりますので一度は試してみたいですが、前髪の生え際がくっきり出てしまうのはあまりおすすめしませんので、前髪をブラシで軽く上げながらドライヤーの温風(弱)を20センチ程度離れたところから当てて形を作っていきます。
気に入った形になったところでムースや少し固まるスプレーやミストなどで形をキープするといいでしょう。ただし整髪料は付けすぎると落とすのが大変なので付けすぎないようにしましょう。

3:長さのあるウィッグは三編みや一つ結びもできます
ウィッグも長さがあればバリエーションが増えます、三編みや一つ結びも可能で気分も上がります。またバレッタやシュシュをつけてもおしゃれで可愛くイメージチェンジができます。

またウィッグでスタイリングが難しい事、出来ない事はほとんど無いのですが、前髪上げる際にベースの縁が見えてしまったり、ポニーテールなども生え際が見えてしまうものは基本的にNGです。

・メンテナンスでいつでもキレイに!

ウィッグやかつらは意外とデリケートなものです、あまりメンテナンスをしないで置いておくと寿命が短くなってしまいます。